アメリカ・訪問者からのウイルス感染で生後18日の赤ちゃん死去 娘を失った両親が涙の訴え「新生児にキスをしないで」

訪問者からのウイルス感染で生後18日の赤ちゃん死去




アメリカ・アイオワ州で、訪問者からのキスで口唇ヘルペスウイルスに感染したとされる赤ちゃんが、髄膜炎を発症して命を落とすという悲劇が起こった。

『Fox 5 NY』『CNN』『Mirror』など、英米メディアが伝えた。



可愛いばかりについ頬や口元にキスをしてしまった訪問者によって、新生児がウイルス感染したというニュースはこれまでにも報じられてきたが、そうした軽はずみな行為によって生後18日の新生児の命が奪われるという取り返しのつかない悲劇が米アイオワ州で起こってしまった。

過去のパートナーとの間にできた3人の子供を持つ母ニコル・シフリットさんは、現在のパートナーのシェーンさんとの間に4人目の子供となるマリアナ・リースちゃんを7月1日に出産した。ところがニコルさんとシェーンさんの結婚式が行われた7日、マリアナちゃんの容態が急変した。

何も口にしなくなり、目を覚まさず呼吸が粗くなった娘を心配した両親は、結婚式を早めに切り上げてデモイン市のブランク子供病院へ連れて行った。そこでマリアナちゃんが口唇ヘルペスに感染し髄膜炎を発症していることが分かった。

治療を受けていたものの容態が悪化したマリアナちゃんは10日にアイオワシティ大学病院へとヘリコプターで搬送され、数回にわたる輸血や懸命な治療が試みられたが、生後わずか18日で人生の幕を閉じた。

ニコルさんは自身のFacebookで数回にわたりマリアナちゃんの様子を更新していたが、18日の朝「娘は父親の腕に抱かれて天使になりました。もう苦しむ必要はありません。サポートしてくれたみなさん、ありがとう」と投稿し、「娘のニュースが拡散して、この世に新しく生まれてくる赤ちゃんたちを守ってくれたら」という願いを綴っている。

ヘルペスは医学専門サイト『Johns Hopkins Medicine』によると、バクテリア、カビなどあらゆる細菌によって引き起こされ、性行為によっても拡散するが、新生児の場合は出産時に母親から感染することもあるとされる。しかしニコルさんとシェーンさんがウイルス感染の検査をしたところ、2人とも陰性だった。それゆえにマリアナちゃんは、口唇ヘルペスなどを持つ医療従事者や見舞いに来てくれた人などからキスを通じて感染したのではと疑われている。

「どのようにしてマリアナが感染したのかを断定することは困難です。でも、生まれたばかりの赤ちゃんに触れる時には十分注意が必要ということをみんなに理解してもらいたい」とニコルさんは話す。

また、カリフォルニア州カラバサス小児科医院の医師タニア・アルトマンさんは「新生児がウイルスに感染することは一般的であってもそこから髄膜炎を発症するケースは極めて稀です。ですが生後2か月までは、ウイルスが体内に素早く広がり深刻な病を引き起こすこともあり得るので、非常に危険です」と述べている。

ニコルさんとシェーンさんは、突然の悲劇に悲しみを堪えながら「どうか、新生児にはむやみやたらに触らないでください。触れたい場合は必ず両親に尋ねてください。新しく親になる人たちへ。どうか我が子を誰にもキスさせないでください」と世間に訴えている。現在、ニコルさん一家のために寄付金サイト「GoFundMe」のアカウントが設置され、ニュースを知った人々からはあまりにも早く旅立ってしまったマリアナちゃんの死を悼む声が相次いでいる。


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