中国・「どうしても男児が欲しい」…夫に1年で4回も中絶を強要された妻が死亡

夫に1年で4回も中絶を強要された妻が死亡




「女ならいらない、男を生め」

跡取りを欲しがる家族から、そのように言われた女性は星の数ほど存在する。
だが、このセリフはドラマだけでなく、現実世界で未だに強く根付いているようだ。

そして、中国で1年間に4度の中絶を強要された女性が亡くなったという痛ましいニュースが飛び込んで来た。



『中国青年報(China Youth Daily)』などが伝えたところによれば、度重なる堕胎により死亡したのは中国・安徽省に暮らしていた女性。4年前に誕生した女児を育てていたが、2015年10月に中国政府が「一人っ子政策」に終止符を打ったことを受け、夫は非常に強い口調で男児が欲しいと言うようになった。女性は再び妊娠し、しかし超音波検査により「赤ちゃんは女の子」と医師から告げられると、夫は中絶手術を強要。こんなことを1年で4回も繰り返して子宮が傷ついた女性は完全に体調を崩してしまった。

術後は安静のうえ性生活の再開は子宮内回復を待ってからとなるが、この女性の場合それが守られなかった可能性も高い。彼女は4度目の堕胎を機に寝たきり同然の身体となり、夫が離婚を要求。日本円にして280万円ほどの離婚慰謝料を受け取った女性は上海の病院で治療を受けることになったが、数か月の入院生活にも全身症状が悪化して死亡した。実家の家族がその遺灰を持って元夫のもとを訪ねるも、彼は隣人宅に隠れたまま姿を現すことはなかった。病床の彼女を見舞いに来たことは一度もなく、むしろ新しい車を買うなど元夫は別の女性との再婚準備で忙しい様子だったという。

超音波検査でお腹の赤ちゃんの性別がわかり、それが不服だからと堕胎することは中国でも法律で禁じられている。倫理上はもちろんだが、中期の中絶では陣痛誘発剤で人工的な陣痛を起こして流産させるため、子宮収縮不全、子宮破裂、子宮頚管損傷とそれに伴う出血や感染症の不安があるためだ。だが中国の小さな産科医院ではそれを黙認して中絶手術の要望に応じるところがいまだにあるもよう。できるだけ早く赤ちゃんの性別を知りたがるカップルのために超音波検査のサービスを行う、違法な業者が検挙される例もあるようだ。


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