切なくて怖い話:公園のベンチで座り込んだまま苦しんでいたお年寄りが…

13/11/01
俺が小5だった頃の出来事。今でも不思議に思う実話。

学校帰りに公園のベンチに座り込んでるおじいさんがいて、おじいさんは胸の辺りを押さえていてた。

俺が

「大丈夫ですか?」

と、声をかけたら

「カバンの中の薬を出してくれ」

と頼まれた。近くにカバンが落ちていて中から薬と水筒を出しておじいさんに渡した。薬を飲み終わったおじいさんが

「坊や、優しいね。ありがとう、大人になってもこの優しさを忘れちゃだめだよ」

とお礼を言われて、知らない大人から誉められたのが嬉しくてさっそく母親に報告。

すると母親が

「あそこの公園?薬と古い水筒出さなかった?(母に言ったのは薬のことだけで、水筒の事は話さなかった)」

と聞かれたので「渡した」と話した。すぐに母と一緒に公園に行きおじいさんを探したが、見つからなかった。何でも母も子供の頃に全く同じ体験をしたとか。

あとから知った事なのだが、昔お年寄りが、公園のベンチで座り込んだまま亡くなっていた事があったとか。その時のお年寄りの所持品が、心臓の薬と古い水筒だったとか。

うちの娘は今小4。俺と同じ学校に通っている。一応、この話はしてあるので、もしもこの出来事に遭遇したら名前を聞くように頼んである。

そこで名前がわかったら、母と俺と娘で墓参りに行こうと思う。

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