人が怖い話:大学のオカルトサークルに入っていた時、ある事故をきっかけに特殊な能力を身につけたという女性を取材したんだが…

12/07/05
私(男)が大学生のとき、一つ下の妹と同じ大学で同じオカルトサークルで活動していた。

妹とはほとんど別行動をしていたのですが、ある日同じサークルの我々の先輩にあたる人が、ある事故をきっかけに特殊な能力を身につけた、という女性がいるという噂を聞きつけ、その取材に妹を連れて行こうと誘っていた。

妹は先輩の様子から、単にその女性をからかうつもりで取材しようとしていることが気になっていたこともあり、私に同行を求めてきた。

取材の日、我々兄妹と先輩、先輩の恋人の四人で女性の家にうかがった。

なぜ、所在が分かったかというと、そもそも女性自身が、あるネット掲示板で噂を発信していて、先輩とは掲示板を通じて取材の段取りを打ち合わせていたのだ。

女性はその事故が原因で顔に大やけどを負っていて、事情が分かっていた先輩以外の三人は一目見たときに息を飲んだ。

家には昼間ということもあり、ご主人は仕事で会社だといい、三歳くらいの男の子がリビングで一人でトランプ遊びをしていた。

この子もまた顔に大やけどを負っていた。

ただ母親より明らかに状態がひどく、もはや顔の原形をとどめていないくらいで、鼻には管が通してあった。

やけどのせいで表情が読み取れないものの、彼女の声や口調、物腰の柔らかさで我々も次第にリラックスし、和やかな雰囲気で取材がはじまった。

先輩が前もって得ていた情報を基に裏を取るようにやり取りをしていた。

日が沈み始め、窓から西日が差し込むと女性の顔半分を照らしだした。その熱が気になるらしく、彼女は時おり顔の筋肉をむずむずと動かす。

私は何気なく、ソファから立ち上がり窓のカーテンに手を伸ばしながら、

「カーテン、しめましょうか」

ときいた。すると彼女は

「なんで」

と言った。今までとは違う声のようだった、威圧するような。その場の空気が明らかに変わった。

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