目録学の名著が装いも新たに!清水茂の不朽の名作が2024年末に復刊
書物の世界を紐解く、知の探究の記録
中国文化研究の第一人者として知られる清水茂の代表的著作『中国目録学』が、2024年12月にちくま学芸文庫から刊行されることが決定しました。
目録学とは何か?
一見すると単なる「本の分類方法」と思われがちな目録学。しかし本書は、それが各時代の文化の体系化と批判的検討の営みそのものであったことを鮮やかに描き出します。
本書の特徴
著者は古代中国から近代に至るまでの知の歴史を、以下の観点から縦横無尽に論じています:
- 竹簡から紙への記録媒体の変遷
- 印刷技術の発展が知識伝播に与えた影響
- 歴代の蔵書家たちの功績
- 文献収集と校勘の方法論
現代に問いかけるもの
情報爆発の現代だからこそ、知識を整理・体系化することの意味を問い直す本書の価値は、ますます高まっているといえるでしょう。
書誌情報
- 著者:清水茂
- 解説:古勝隆一
- 判型:文庫判
- ページ数:224頁
- 定価:1,210円(税込)
- 発売日:2024年12月12日
本書は中国文化研究における金字塔として、その価値が広く認められてきました。文庫化を機に、より多くの読者の手に届くことが期待されます。