田舎にまつわる怖い話:祖父母の家には、金庫があった。その中に入っていたのは、とても恐ろしいもので…

15/05/31
俺が小学三年生のときの話。

俺は東京生まれ東京育ちの江戸っ子なんだが父も母も島根の出身で、夏休みのある日に母方の実家に帰った。

久しぶりに会うじいちゃんとばあちゃんは孫がかわいくて仕方ないらしく、俺と弟をしきりにかわいがってくれた。

その家は特に変わったところのない、ちょっと大きめの一軒家だったが、一つだけおかしなものがあった。

それは、居間にある金庫だった。
(当時の俺の目には奇妙に映った)

まぁ電子レンジくらいの大きさの、普通のダイヤル式の金庫なんだが、神棚の下に仰々しく置いてあった。

まるで金庫を祀っているように。

子供というのは何でもいじりたがるもので、俺も御多聞に漏れずその金庫を開けようと躍起になっていた。

その様子を止めるでもなく、じいちゃんは目を細めて見ていた。

居間に入ったばあちゃんが

「ちょっとおじいさん!〇〇ちゃんが・・」

なんてことをじいちゃんに言ってたが、

「どうせ開かんよ。」

みたいな感じでじいちゃんは放任していた。じいちゃんに

「開けてよー、一億万円入ってるの?」

とか言ってみたが

「こりゃ壊れとるんだ。じいちゃんにも開かん。」

などとはぐらかされた。俺も次第に飽きてきて、他の遊びをするようになった。

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