人が怖い話:廃墟にいたホームレスを、小学生が「閉じ込めよう」と言い出して…

11/06/22
小学生だった頃のことだけど、怖いというよりは不思議な話をひとつ。

近所に秘密基地って呼んでた廃工場みたいなところがあって、呼び名のとおり俺らの遊び場所になってた。

変なガラクタ集めて宝として保管したり、ドラム缶にたまった雨水に考えつく限りの汚い物入れて毒液つくったり。

実はその廃工場には俺達以外にも、いついてる奴がいて、それがブラックサンタと呼んでた浮浪者だった。

なんでブラックサンタかというと、単に見た目がそんな感じ(ヒゲモジャ+黒っぽい服)だったからなんだけど、

いつの間にか実はサンタクロースの対になる邪悪な悪魔の化身で~みたいな厨ニ設定を作って、さらに自分たちで作った設定にも関わらず本気で信じて恐れてた。

まあ恐れているといっても好奇心には勝てないもので、こっそりあとをつける探偵団ごっこしたり、ねぐらにピンポンダッシュならぬ投石ダッシュしてみたり。

向こうも向こうで、よくある子供好きの浮浪者という感じでは全くなく、俺らを見かけると怒鳴り散らして追い払おうとしてた。

今考えても、黄疸がかった目とか欠けた真っ黒い歯とか、結構怖いというか気持ち悪かった。

さっきのブラックサンタのねぐらというのは、工場の母屋とは別棟の小さな小屋みたいなところだった。たぶん排水処理設備兼工作場だったんだと思う。

廃工場を先に発見したのは俺らだったんだけど、そこは廃工場でもいちばん秘密基地っぽいアジトとして使っていたところで、

後から来たブラックサンタに追い出された(というか俺らがいない間に住み着いてた)ということもあって、俺らはブラックサンタを敵認定していた。

何か「ブラックサンタに呪われたアジトを取り戻す」というのが俺ら共通の悲願であり使命になってた。

それがある日、なぜかブラックサンタを逆にその小屋に閉じ込めようという話になった。

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